鬼を見た日。

2001年3月1日
私は主に外科の看護婦。
でも、HPをはじめてからの興味の方向性は精神科、心療内科系に向かっている。
ネットをする時間さえあれば連日、精神科医、カウンセラー、またその患者となる立場にあたる人たちとメール交換をしているような気がする。
”どうしてそんなにくわしいのですか?何故、心理系に関心を持つのですか?”と訊かれて改めて思った。
私自身にすべての精神科的疾患の要素が多いにあると思うからだ。
以前、知り合いのドクター、それも何人かにそれを打明けた。治療をしたほうがいいんじゃないか、と相談を持ちかけたがテストにはひっかからなかった。
そんなはずないだろう、よく診てくれと言ったが
”どこも何ともないってば。”と言われる。
ああ、そうか。じゃあ、境界型の人格障害とかは?”と訊くと
”おい。ひつこいぞ。第一おまえが患者になっちゃったら俺はこれからいったい、だーーりに相談すればいいの。”と彼。
”どうしようもなく行き詰まると窓から飛び降りたくなる。そんなときには、いつかのように怒鳴りつけて気合を入れてもらいたいんだ。”と彼は言う。
あり。。。先生も相当来てますね。(−−;)

心の中に一匹の鬼がいる。
その鬼は恐ろしく自己中心的で、わがまま。
どんなに周囲の人が心を砕いてくれても、
思いやりをもって応援してくれても、
その鬼が現われるとすべてのことがマイナス思考に突っ走る。
人は自分自身を律するのが精一杯。
そんな中でも、出きる限りの思いやりを持って、他人のピンチには励ましてくれる。そんな優しい人のありがたい心を鬼は食い殺してしまう。
家事や仕事に疲れたときにもその鬼は現われて私の中で牙を剥いている。
鬼め!と、
よく、その鬼を退治しようとした。

しかしある日、その鬼は私の一部に他ならないことに気がつく。
何だ、鬼は私だったのか。
それなら退治するのではなくて、語りかけてみよう。

鬼よ、鬼。
おまえが鬼になってしまった理由は何だったの?と。
退治しようと思っていた鬼はたちまちおとなしくなり、いろんなことを語り出した。
あのとき、実は我慢をしていたんだ。あのときも実はつらかったんだ、と。

鬼とは、自分の中で見捨ててきた自分の姿だった。
自分自身にも見捨てられてしまった感情の悲しい化身だったのだ。

私に病名がつかなかったということは、あらゆる人の心の中にも、鬼が住みつく可能性がある。そうは思いませんか。
誰にでもありうることと。
自分を大事にしなかったり、自分自身に嘘をつく日々を送っているともしかしたら鬼は暴れ出すのかも知れません。

追伸:心理関係の方々、これからも、さらに共に考えさせていただけたら幸いに思います。どうぞよろしくです。

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